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まいたけのブログ

個人的に面白いと感じたことをちょっと調べて紹介したいと思います。専門家ではないので明らかな間違いなどあればお知らせください。

黒焦げになった書物、最新技術で解読可能になる??

CNNより興味深い記事を見かけたので紹介したいと思います。

内容は噴火で炭と化してしまった巻物がX線を用いた技術によって解読された、というものになっています。

 

約2000年前の巻物で、古代ローマの都市ヘルクラネウムの書庫に保管されていた。紀元79年のベスビオス火山噴火で灰に埋もれ、260年前に黒焦げ状態で発掘された。非常にもろく、従来の方法で広げれば崩れてしまう恐れがあった。しかしイタリア学術会議(CNR)の研究者らがこのほどX線による断層影技術を使って、巻物を広げた画像を作ることに成功した。

CNN.co.jp : 黒焦げになった2000年前の巻物、新技術で中身を解読

 

 

 文中にあるヘルクラネウムは、あの有名な?ポンペイという町とともに消滅してしまったようです。

巻物は噴火で埋もれていたパピリの館(Villa dei Papiri)と呼ばれる当時の大邸宅から260年ほど前に800巻ほどが発見されたようです。

 しかし読もうにも火山ガスによって蒸し焼きにされて炭化しているためにすぐ破損してしまう、、、。

 

 今回解読するために使われた技術はX線位相差CTとよばれるようです。

X線を試料にあてると試料の成分に応じてX線の透過率に応じてイメージングを行うことができます。レントゲンが同様の例で骨は密度が高いためにX線が透過しにくく、白く見えるようになっています。

巻物の文字を読むためには炭化したパピルスと黒い木炭インクを見分ける必要がありますが、どちらも化学組成が似ており、またどちらもX線の透過性は低くなっているため通常のX線技術では両者を区別して解析することは困難でした。

そのため通常のX線技術に加え、位相差(わずかな化学組成の違いによる光の進み具合の違い)を用いて、CTスキャンのように立体的にイメージングを行うことでさらに精度を上げています。このあたりは専門的になりすぎるので詳しく知りたい方は調べてもらえたら、、、と思います。。。。

この技術が広がることで過去の文献研究がさらに進むことが期待されますね。

 

 同様の技術がMITからも報告されているようです。

X線の代わりにより波長の短いテラヘルツ波を用いて閉じた本の文字を上から20ページほどまで読み取っています。

jp.techcrunch.com

 非侵襲的に解析を行える利点があるので、こういった技術によって、古くなった本の状態を悪化させずに内容を確認したり、絵画の下書きなどを確認することなどで真贋鑑定などにもますます役立っていきそうです。