片耳難聴は気づかれにくいけどじつは不便。人に気づかれない悩みはありふれているのかもしれない。
僕は物心ついたころから左耳が聞こえません。
毎年聴力検査があるたび保健室に連れていかれたのをよく覚えています。
とはいえ右耳はふつうに聞こえるので普通に生活を送れています。
自分から言わない限りほとんど気づかれることもありません。
時々相手の話が聞こえないこともありますが、その時は訳を説明しています。
ただ不便だな~と感じる場面はしばしばあります。
いくつか例を挙げて主なものを紹介してみます。
片耳難聴で困ること
席順を気にする
個人的にはこれが一番普段の生活に対して影響が大きいのではないかと思います。
人と並んで歩いている場合だと端を取るのは割と簡単ですが、何人かでご飯を食べにいく場合はいつでも端を確保できるわけではありません。
特に飲み会のように騒がしい場だと左側に座っている人と会話をするのが難しいのです。。。
どうにかして左端の席を抑えられるように頑張りますが右端を陣取ってしまうと地蔵と化してしまいます。。。。
話の一部が聞き取りずらい時にはどうにか文脈や状況から話の内容を推測して相槌を打ったりしますが、話が聞こえなかったときにいちいち聞き返すのも気まずくなると思って下手をするとひたすら愛想笑いをして話をやり過ごすこともあります。
音の方向がわからない
人に名前を呼ばれても、どっちから呼ばれたかわからずぐるぐる1周してしまいます。時には気づかず無視してしまいます。
何かに夢中になって話を聞いていないように思われることもありますが悪気は全くないんです。呼ばれているのに何度か気づかないことがあったり、みんなが笑っているタイミングで話を聞いていなかったりしてリアクションが取れないことがあったせいで小さい頃はマイペース、天然だと思われていました。
あと困るのは目覚ましなんかのアラームが見つけられないことがあります。大音量で鳴っているにもかかわらず方向が分からないのでずっと探し回ることになります。右耳だけで何となく方向の当たりをつけてあとは総当たりで探し回り、結局布団にくるまってた、なんてことも、、
音が平面的になる
生まれつき目が見えない人が色を理解するのが難しいように、ぼくは音がすべてモノラルに聞こえます。サラウンドとかステレオとか言われても「ほーーん」て感じです。
F1のレーシングカーがヒューーーンと目の前を通り過ぎるような音の感覚をなんとなく想像していますが実際どんな感じなんでしょう。
左右で音が変わるヘッドホン推奨の動画をときどき見かけますがイヤホンを両方右耳につないだりして聴いてます。設定をモノラルにしています。
イヤホンの使い方に困る
イヤホンつけるときに一応両耳装着してるけど意味ないですよね。
イヤホン片耳しかいらないじゃんと言われたこともありますがそう言われても困惑します。
カミングアウトのタイミング
正直言って片耳が聞こえなくても困る場面は限定的です。なので無視をしてしまうなど迷惑をかけるようなよっぽどのことがない限り自分からは言うタイミングがよくわかりません。。
大学生の時に学生実験で光のスペクトルを観察したんですが、グループの相方に色盲だから色の違いが分からないと言われて、観察の部分を全部自分でやった記憶があります。
他の人はどうしているんでしょうか、、気になるところです。
ほんとに聞こえないの?
「実は嘘ついてるんじゃないの?」
そんなこと聞かないでください、、、返答に困りますので、、、、
あと、僕は免許を現在持っていないので運転経験がないですが、左耳難聴の人は運転するときに困ることがあるようです。対向車とぶんぶんすれ違ってエンジン音聞きながら助手席の人と会話するのは難しいんでしょうか。
おそらく似たような悩みを持った人はありふれている
片耳難聴は一例ですがおそらく似たような人に気づかれにくい悩みってどんな人でも程度の差こそあれ抱えているものなのではないでしょうか?
悩み?との付き合い方は人それぞれだと思いますが、悩みを持った人、それを打ち明けた人にとって寛容な社会でありたいですね。おわり