まいたけ見聞録

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世界最古の化石が発見された?40億年前の化石は何を語る?

イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)がカナダ、ケベックの地層から38~43億年前の微生物の化石を発見したと科学誌Natureに発表しました。

これまでに見つかっている最古の化石はグリーンランドで発見された37億年前のストロマトライトの塊で、生命活動の痕跡とされています。ただ生命活動によらずとも似たような構造が作られることも指摘されており、生物化石であるかは異説があるようです。

発見を発表したUCLによる解説動画(英語)をのせておきます。

 

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発見されたのは鉄分を豊富に含んだ管状の構造をとっています。生命が誕生した場として有力な仮説の一つに熱水噴出孔があげられています。発見チームによると熱水噴出孔に現在生息している微生物が作る構造物と類似しているそうです。

 

もし今回発見された化石が本当に生物由来のものであったとすると、従来考えられていたタイミングより、生命が誕生してから進化が起こる過程がよりはやく進んでいたことになります。そのため研究者のなかには今回の発見について懐疑的な人もいるようです。

もし地球ができてからすぐに生命が誕生していたとすると、水を保持しているほかの天体でも同様に生命が誕生していたことが期待されます。

生命がたどってきた過程を明らかにするためにも更なる研究の進展が望まれます。